刊行物詳細

中原道夫 句集『百卉(ひゃくき)』

2013年08月09日

 

主宰誌「銀化」創刊15周年――
風狂の遊士、俳諧の新境地を拓く第11句集。
平成23年・24年の459句を収める。

還暦も過ぎ、押しも押されもせぬ 老人 の仲間入りをした。
老人大國の日本では殆ど無意味の状況だが、世間がシルバー
と認めたのだから、そろそろ私も殘りの 持ち時間を考へねば
なるまい。このまま天災や有事を憂ひて窘縮してゐては、目
指す「俳」も「諧」も覺束ないであらう。――著者「あとがき」より

 

●収録句より
相續に日當りも入れ枇杷の花
あとかたも殘さじと雪炎の中へ
ゆふだちのころはいづこにをりしかと
秋霖の百卉濡らして濡れぬもの
堰に来て水薄くなるつばめかな
ざわつかぬものなしむかでのおでましに
堪へがたき星のかむさる捨案山子
都々逸をマスクの中で復習ひたる

 

【著者プロフィール】
1951年、新潟県西蒲原郡に生まれる。
多摩美術大学卒業。
「沖」に投句、能村登四郎に師事。1990年、第13回俳人協会新人賞受賞(句集『蕩児』)。1994年、第33回俳人協会賞受賞(句集『顱頂』)。1998年、「銀化」創刊、主宰となる。
句集はほかに、『アルデンテ』『銀化』『歴草』『中原道夫俳句日記』『不覺』『巴芹』『緑廊(パーゴラ)』『天鼠』。

 

●定価3,000円(税別)
お求めは、
amazon.co.jp または「銀化」発行所(TEL03-3451-0313)へ
●菊判変型/上製/カバー装/248頁
●カバー写真:鬼海弘雄 ●装釘:間村俊一