角川短歌
今月のトピックス
特集 春を待つ
それはどんな季節だったのでしょう。
古代から詩歌にとって特別な時季であったことは間違いありません。
では、そもそも季節とは何だったのでしょう。
心と身体の両方がいやおうなく反応してしまう変化の
ことではないでしょうか。
いよいよ訪れようとしている、「春」。
その「春」についてじっくりと考えて行きます。
【特集】春を待つ
◎総論 短歌において「春」とは何か
「循環する時間・直進する時間」 …… 阿木津 英
◎春を詠うことの意義
〈古典篇〉「春や遅し」 …… 十鳥敏夫
〈近代篇〉「流れゆく時間のなかに――『白櫻集』の「春」」 …… 糸川雅子
〈現代篇〉「春には春が」 …… 染野太朗
◎心の春――時候ではない比喩的表現
「待ち遠しいもの」 …… 林あまり
◎「季語」を使った「春の歌」
「うたの恋、俳句の恋」 …… 佐々木六戈
☆「春」が入らない春の歌 30首 東 直子 選
-特別寄稿-「東日本大震災から10年」
波汐國芳、佐藤通雅、本田一弘、田中 濯、梶原さい子、高木佳子、三原由起子、越田勇俊
【発表】「第12回 角川全国短歌大賞」
選者 …… 馬場あき子、佐佐木幸綱、永田和宏
☆『この世の息 歌人・河野裕子論』刊行記念 特別対談☆
「飛ぶ文字、歩く文字、その間。」伊藤一彦×大森静佳
今号の内容
- ┃連載
名湯ものがたり -
┗第三回
湯布院温泉（大分由布市）…… 川野里子
- 連載
-
┃朝の歌、夜の歌 第三回
澤村斉美 選
- コラム
-
┃うたの名言 …… 佐佐木幸綱
- 充実の作品と好評連載！
-
作品
【巻頭作品28首】春日真木子、時田則雄、渡辺松男、水原紫苑
【巻頭作品10首】志野暁子、佐藤通雅、前川佐重郎、安田純生、秋山佐和子、谷岡亜紀、立花 開
【作品12首】久泉迪雄、大平修身、さいとうなおこ、押切寛子、柳 宣宏、上條雅通、永守恭子、上村典子、川本千栄、大井 学
【作品7首】森 淑子、小田裕侯、仲つとむ、市原敏司、川崎勝信、吉濱みち子、大石直孝、行方祐美、本田一弘、鶴田伊津、梶原さい子、遠藤由季、長屋琴璃、田口綾子
連載
■エッセイ
「一葉の記憶 ―私の公募短歌館―」 第2回 …… 山田 航
「かなしみの歌びとたち」第15回 …… 坂井修一
「啄木ごっこ」第29回 …… 松村正直
「見のがせない秀歌集」第15回 竹内和子『私の昭和―富士宮文学より―』 …… 植松法子
「いろいろな現場から」第15回 …… 守中章子
「時代はいま」第2回 …… 谷川電話
「嗜好品のうた」第2回 …… 桑原正紀
結社・歌誌動向「短歌の底荷」 …… 万象、窓日
「ふるさとの話をしよう」第26回 …… 長崎県 上川原緑
書評
島田修三歌集『露台亭夜曲』 …… 藤原龍一郎
大森静佳著『この世の息 歌人・河野裕子論』 …… 池田はるみ
高安 勇歌集『海馬の眠り』 …… 棗隆
『榊原喜佐子遺歌集』 …… 斎藤佐知子
栗原佐智子歌集『こぼれた草の実』 …… 下村すみよ
川野芽生歌集『Lilith』 …… 辰巳泰子
大森浄子歌集『近景』 …… 宮本永子
満木好美歌集『黄金家族』 …… 竹内由枝
藤島秀憲著『オナカシロコ 短歌日記2019』 …… 荻原裕幸
■歌壇時評
純粋さと孤独 …… 江戸 雪
添削のこと、「人生」のこと …… 内山晶太
■短歌月評Ⅰ …… 浜名理香
Ⅱ …… 和嶋勝利
■歌集歌書を読む …… 桜川冴子、鈴木英子
■歌壇掲示板
■読者の声投稿歌ページ
■角川歌壇－－巻末のハガキを使って投稿。4人の選者が選ぶ、特選・秀逸・佳作。
・選者 …… 杜澤光一郎、香川ヒサ、斉藤斎藤、永田 紅
■題詠－－専用用紙で投稿。今月の発表は題“首”。
・選者 …… 沖ななも