角川短歌
今月のトピックス
大特集
なぜ短歌には季語がないのか
春の気配が感じられるようになってきた。
和歌から独自の文学として派生した俳句には
季語を入れるというルールが存在する。
では現代短歌において季節とは
どういう存在なのだろう。
15名と大考察いたします。
【大特集】なぜ短歌には季語がないのか
◎総論 短歌にとっての季語
「季節の言葉の可能性について──詩歌の特性を生かして」
…… 喜多昭夫
◎各論「季節を感じる名歌 時候・天文・地理編」
「短歌の中の季語」…… 馬場昭徳
「本意、本情からの短歌の鑑賞」…… 平山繁美
◎各論「季節を感じる名歌 生活・行事編」
「季語としての機能」…… 田中 槐
「有季定型という約束」…… 𠮷田竜宇
◎各論「季節を感じる名歌 動物・植物編」
「季の時間」…… 花山多佳子
「季節の感じ方」…… 岩内敏行
◎春の歌五首
「月花を出でず」…… 楠田立身
「ヒヤシンス」…… 押切寛子
「あすはメーデー」…… 造酒廣秋
「夢見月」…… 上野春子
「紙風船」……清水正人
「草おぼろ」…… 松山紀子
「四月の桜」…… 松下菜水
「八重洲ブックセンター 再た会はむ」…… 阿部真太郎
「帽子」…… 阿波野巧也
★野口あや子×立花 開
短歌共同連作「九龍の夢」
特別対談「相乗する創作価値」
今号の内容
- 「傑士の後姿」
-
┗第二回
…… 春日真木子
- 「野に咲く花のやうに」
-
┗第二回
…… 狩峰隆希 選
- 巻頭連載コラム
-
うたの名言 …… 佐佐木幸綱
- 充実の作品と好評連載！
-
作品
【巻頭作品28首】高野公彦、伊藤一彦、今野寿美、梅内美華子
【巻頭作品10首】井川京子、久保田 登、紀野 恵、奥田亡羊、松本典子
【作品12首】遠役らく子、竹安隆代、平田利栄、磯田ひさ子、木畑紀子、後藤恵市、小塩卓哉、笹 公人、田村 元
【作品7首】中村 達、鶴見典子、河田育子、大津仁昭、社領美穂、飯田有子、滝本賢太郎、山木礼子
連載
■充実の好評連載！
「家族の歌」第6回 …… カン・ハンナ
「フリージアの記」第12回 …… 水原紫苑
「挽歌の華」第17回 …… 道浦母都子
「ぼくは散文が書けない」第20回 …… 山田 航
「かなしみの歌びとたち」第39回 …… 坂井修一
「啄木ごっこ」第53回 …… 松村正直
「歌人解剖 ○○がスゴい！」第13回 …… 井谷まさみち
「うたよみの水源 ——現代短歌の先駆者を辿る」第13回 …… 川口慈子
「一葉の記憶 —私の公募短歌館—」第24回 …… 鍋島恵子
結社・歌誌動向「短歌の底荷」第24回 …… 湖笛／塔
「嗜好品のうた」第2回 …… 金子貞雄
書評
荻原裕幸歌集『永遠よりも少し短い日常』…… 田中 濯
栗木京子歌集『新しき過去』…… 島田幸典
糸川雅子歌集『ひかりの伽藍』…… 斎藤佐知子
鯨井可菜子歌集『アップライト』…… 栗原 寛
山中律雄歌集『淡黄』…… 下村すみよ
結城千賀子歌集『雨を聴く』…… 佐波洋子
枡野浩一全短歌集『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである』…… 生沼義朗
小林峯夫歌集『途上』…… 武田弘之
佐田公子歌集『天楽』…… 池田はるみ
中川佐和子歌集『夏の天球儀』…… 春日いづみ
登坂雅志歌集『オリオン一糸弛まず』…… 森山晴美
松村由利子著『ジャーナリスト与謝野晶子』…… 鵜飼康東
■歌壇時評
「ブラウスを冷やして」…… 王 紅花
「古典知について」…… 越田勇俊
■短歌月評Ⅰ …… 熊岡悠子
Ⅱ …… 小野田 光
■歌集歌書を読む …… 三宅勇介・田中あさひ
■歌壇掲示板
■読者の声
投稿歌ページ
■角川歌壇 ——巻末のハガキを使って投稿。4人の選者が選ぶ、特選・秀逸・佳作。
・選者 …… 長澤ちづ、塚本諄、井辻朱美、大辻󠄀隆弘
■題詠 ——「ぬくもり」を詠う 発表
・選者 …… 草田照子