角川短歌
今月のトピックス
実作特集 句切れの真相
短歌における「句切れ」。
歌を詠むとき、常時意識下にありながら、
改めて、深く、この事象について考えを巡らせたとき、
見えてくるのはどんな景色だろうか。
「句跨り」「句割れ」
「文語の句切れ」「口語の句切れ」
など番外篇も大注目の決定版実作特集。
【実作特集】句切れの真相
◎総論Ⅰ 古典和歌における句切れの根本
「句切れに刻印されているもの」…… 林 和清
◎総論Ⅱ 現代短歌における句切れとは
「きれる、ためる、すう」…… 駒田晶子
◎各論 初句切れの名歌
「かなしみの物象化としての「初句切れ」」…… 上條素山
◎各論 二句切れの名歌
「わかりやすく、忘れ難く」…… 五十嵐順子
◎各論 四句切れの名歌
「四句切れの気息」…… 喜多弘樹
◎各論 句切れなしの名歌
「豊かな奥深い詩情」…… 三友さよ子
◎番外編Ⅰ 句跨りと句割れ
「逆信仰としての句跨りと句割れ」…… 糸川雅子
◎番外編Ⅱ 文語の句切れ、口語の句切れ
「はずだった器」…… 大松達知
【歌集『Dance with the invisibles』刊行記念特別対談】
川野里子×睦月 都「ふたつの漂流感」
【特別企画】王朝和歌の愉しみ
「歌との出会い」…… 田中滋子
「黒髪の女人のおもかげ」…… 高尾文子
「恋歌の煌めき」…… 久保田 登
「夢てふものは」…… 柚木 新
「漠然とした真実」…… 加藤ひろみ
「紫式部の歌について」…… 川村裕子
「和歌の主体と平安朝恋物語」…… 中村佳文
【新連載エッセイ】
はるかなる言の葉──珠玉の一首鑑賞
…… 大滝和子
今号の内容
- 「傑士の後姿」
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┗第十二回
……古谷智子
- 野に咲く花のやうに
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┗第十二回
……中井スピカ
- 巻頭連載コラム
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うたの名言 ……高野公彦
- 充実の作品と好評連載！
-
作品
【巻頭作品28首】花山多佳子、藤原龍一郎、内藤 明、梅内美華子
【巻頭作品10首】田村広志、三井 修、福井和子、中川佐和子、佐藤弓生
【作品12首】川涯利雄、梓 志乃、水上比呂美、井ヶ田弘美、渡 英子、江田浩司、島田幸典
【作品7首】大橋栄一、山本和可子、大谷宥秀、梛野かおる、池田 功、大森悦子、岸野亜紗子、工藤吉生
連載
■充実の好評連載！
「京子の居間──番茶をどうぞ」第2回 …… 栗木京子
「言霊の短歌史」第2回…… 鎌田東二×笹 公人
「家族の歌」第17回 …… カン・ハンナ
「ぼくは散文が書けない」第31回 …… 山田 航
「かなしみの歌びとたち」第50回 …… 坂井修一
「啄木ごっこ」第64回 …… 松村正直
「うたよみの水源」第23回…… 滝本賢太郎
「一葉の記憶―私の公募短歌館―」第34回…… 錦見映理子
「嗜好品のささやき」第13回 …… 宮脇瑞穂
書評
玉井清弘歌集『山水』 …… 秋山佐和子
郡司和斗歌集『遠い感』 …… 真中朋久
柴田典昭歌集『野守の鏡』『半日の閑』 …… 森 藍火
沖荒生歌集『見出された詩 続コロナ禍の記憶』 …… 松田愼也
沖ななも著『百人百樹 木を巡る歌びとたち』 …… やすたけまり
東直子著『現代短歌版百人一首 花々は色あせるのね』 …… 中野 霞
■歌壇時評
「自由律短歌と出会う」…… 岡崎裕美子
■短歌月評…… 鈴木竹志
■第70回角川短歌賞応募規定
■歌集歌書を読む …… 佐田公子
■歌壇掲示板
■読者の声
投稿歌ページ
■角川歌壇 ──巻末のハガキを使って投稿。4人の選者が選ぶ、特選・秀逸・佳作。
・選者 …… 島崎榮一、時田則雄、中津昌子、梶原さい子、永井 祐
■題詠 ──「未来」を詠う 発表
・選者 …… 千葉 聡