俳句 - 角川文化振興財団

大特集

俳句の｢読み｣における更なる創造の形
鑑賞という創作

世界最短の定型詩ゆえの奥深さについて迫ります。

【総論】俳句の読みとは何か
「多様な「読み」で広がる世界」 ……永瀬十悟

【論考】批評・鑑賞という二次創作
「虚子の「大根」の句の鑑賞文」 ……中岡毅雄

【解説】他分野における二次創作の潮流
「コミュニティにおける鑑賞と創作の連担」 ……太下義之

【コラム】宮部みゆき短編小説『ぼんぼん彩句』の魅力
「呼んで振り向く奴」 ……高野ムツオ

【読み・鑑賞のアドバイス】
「俳句自由」 ……中村正幸
「自分の感じたことを大切に」 ……松野苑子
「ことばの背後にひそむもの」 ……片山由美子

【名批評・鑑賞紹介】
「作者の思いが読者に伝わるか」 ……高橋将夫
「窓を開く──萩原朔太郎『郷愁の詩人与謝蕪村』」 ……成田一子
「生の瞬間の呼応」 ……相子智恵　

充実の作品！

【巻頭作品50句】矢島渚男
【作品21句】西山睦／佐怒賀正美
【作品16句】仲村青彦／柴田佐知子／山本素竹
【作品8句】星野恒彦／森田智子／田中貞雄／畑中とほる／淵脇護
【作品12句】野木桃花／中村雅樹／大竹多可志／長浜勤／
大石香代子／伊藤眠／名取里美／大谷弘至
【クローズアップ】川内雄二／有本美砂子／花尻万博／赤野四羽／
山岸由佳／藤原暢子／青本瑞季／永山智郎
【俳人スポットライト】大橋一弘／伊藤瓔子／田宮尚樹／大西外明

第58回蛇笏賞発表

◎小澤實『澤』
・受賞のことば
・『澤』五十句抄

◎選考委員選評
「入魂多捨」 ……高橋睦郎
「月、と読む」 ……中村和弘
「詩想根源は風土にあり」 ……高野ムツオ
「分厚い喜びと死と毒と」 ……正木ゆう子

追悼檜山哲彦

「水の俳人」 ……木暮陶句郎
「蛇の道」 ……しなだしん

巻頭口絵

今月の季語……遠藤由樹子
日本の鳥たち〈蒼鷹（オオタカ）〉……大橋弘一
結社歳時記「銀漢」※
俳壇ヘッドライン
「かつらぎ」創刊95周年記念祝賀会

好評連載！

●評論
「虚子の遺産」……井上泰至
「近代俳人列伝」……岩井英雅
「小林秀雄の眼と俳句」……青木亮人
「俳句の水脈・血脈──平成・令和に逝った星々」……角谷昌子
「現代俳句時評」……岡田由季
「蛇笏賞の歴史──その作品と受賞理由を読む」……坂口昌弘
「「俳句」と「日常」―小川軽舟の俳風の意義―」……堀切実

●エッセイ
「妄想俳画」……田島ハル
「昭和の遠景」……須藤功
「俳句の中の虫」……奥本大三郎

●合評鼎談 ……横澤放川・辻村麻乃・抜井諒一

●新刊サロン
・岩淵喜代子句集『末枯れの賑ひ』……恩田侑布子
・佐藤文香句集『こゑは消えるのに』……太田うさぎ
・古澤宜友句集『月山』……大関靖博
・筑紫磐井著『戦後俳句史nouveau1945-2023三協会統合論』……堀切克洋
・西生ゆかりが評する角川書店の新刊

「令和俳壇」[題詠][雑詠]発表！
［題詠］選者……夏井いつき
［雑詠］選者……櫂未知子／白濱一羊／成田一子／山田閏子／森田純一郎／星野高士／井上康明／五十嵐秀彦／小林貴子・白岩敏秀

今月号の購入

俳句で人生が豊かになる!

俳句6月号

発売日：2024年 5月24日
定価：1,100円（税込10％）
編集長：石川一郎
表紙イラスト：町田かおる
デザイン：奥村靫正（TSTJ Inc.）

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次号予告

7月号

2024 July

6月25日（火）発売予定

大特集は「俳句を世界へ発信する醍醐味」。インターネットを活用することで、当たり前のように海外とコミュニケーションをとれる昨今。伝統詩である俳句の魅力を海外の読者へ発信するための一助となるような、紹介の仕方、世界中で愛される理由についての論考、魅力の本質に迫る座談会で理解を深めます。
また、小澤實氏の蛇笏賞受第一作21句も掲載。
乞うご期待！

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