設立・沿革

設立について

 財団法人角川文化振興財団は、昭和51年(1976年)2月25日に設立されました。株式会社角川書店の創立者で、前年の50年10月に死去した同社社長角川源義の遺志に基づいて準備が進められ、同51年2月2日、設立代表者石橋貞吉(文芸評論家 山本健吉)によって永井道雄文部大臣宛設立願いが提出され、同月25日、それが許可されたものです。
 当財団発足時の所在地は、東京都千代田区富士見1-12-14
 役員は、理事長山本健吉、理事は土岐善麿、久松潜一、小林秀雄、吉田精一、井上靖、角川春樹の7名、初代事務局長は太田朝男でした。
 令和2年より東所沢の地で複合文化施設の運営事業を行うため、平成30年(2018年)8月1日に、公益財団法人に認定されました。

角川源義(かどかわ げんよし)
角川源義(かどかわ げんよし)

大正6年(1917)10月、富山県生まれ。
國學院大學文学部国文学科卒業。
俳人、中世文学および古代・中世史研究家、民俗学者。文学博士。
昭和20年(1945)11月、角川書店を創立し、以後30年間、昭和50年(1975)10月27日、58歳で没するまで社長をつとめた。その間、角川文庫(昭和24年)、雑誌「俳句」(同27年)・「短歌」(同29年)を創刊。「昭和文学全集」「日本絵巻物全集」「図説世界文化史大系」「世界美術全集」「堀辰雄全集」「図説俳句大歳時記」「日本文学の歴史」「日本近代文学大系」「日本史探訪」「現代俳句大系」等々、時代を画し出版史に残る多くの大型企画を世に送り出し、また、日本文学・文化の研究書、文芸書、さらに俳句・短歌の分野において旺盛な出版活動を続けた。 著作としては、句集に『ロダンの首』『秋燕』『神々の宴』『冬の虹』『西行の日』(読売文学賞受賞)があり、その他、『悲劇文学の発生』『近代文学の孤独』『語り物文芸の発生』『雉子の聲』(日本エッセイスト・クラブ賞受賞)『幻の赦免船』等がある。
また、その著作は、『角川源義全集』(全5巻)『角川源義全句集』『季題別角川源義全句集』としてまとめられている(いずれも角川書店刊)。

沿革

  • 昭和51年(1976年)2月
    角川書店の創業者角川源義の遺志に基づき、設立。初代理事長・山本健吉。
  • 昭和54年(1979年)7月
    事務所を千代田区富士見から飯田橋に移転。
  • 昭和63年(1988年)6月
    吉川泰雄が第2代理事長に就任。
  • 平成元年(1989年)4月
    事務所を文京区本郷に移転。
  • 平成7年(1995年)7月
    角川歴彦が第3代理事長に就任。
  • 平成15年(2003年)8月
    事務所を千代田区富士見に移転。
  • 平成30年(2018年)8月
    内閣府の認定を受け、公益財団法人に移行。
  • 令和2年(2020年)11月
    「角川武蔵野ミュージアム」グランドオープン。
  • 令和4年(2022年)6月
    川上量生が第4代理事長に就任。