歌集 日本語中級1クラス
米倉 歩
日本語学校を舞台に詠んだ歌を中心にまとめた500首!
東アジアから中東、ロシア、ウクライナまでが「アジアの坩堝」のように混じりあう日本語学校が舞台となる。そこに繰り広げられる人種、民族、宗教の混沌としたドラマのような現実。作者は日本語教師として、現代日本人としてこの混沌を正面から引き受け、悩み苦しみ、時に深い共感の声をあげる。重たくリアルな手応えが残る一冊である。(島田修三)
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
作者は、「もの」を仰ぎ見、「もの」に意志を見、自身も他者にも「もの」を見る。そこから独自の詩情につながっている。(楠 誓英)
一本、筋が通っているといえばその通りだが、歌集の歌の多くはむしろ繊細で、何事にも知的な冷静さをまつわらせて応ずる柔らかな印象をはなっている。(今野寿美)
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。