角川財団学芸賞とは

角川財団学芸賞は、アカデミズムの成果をひろく一般読書人・読書界につなげ、知の歓びを共有するとともに、研究諸分野の発展に寄与することを目的として、平成15年に設立されました。

選考対象

日本の文芸・文化――すなわち、文学・歴史・民俗・思想・宗教・言語等とその周辺分野、あるいは、それらを広範・多義的にテーマとする著作。高レベルの研究水準にありながら、一般読書人にも読まれうる個人の著作を対象とします。日本語で書かれた著作であることを条件としますが、出版の形態は単行本・各種の叢書・選書・新書等、特に問いません。フィクション(小説・詩歌等)は含みません。

表彰

賞状・記念品ならびに副賞100万円。授賞作の決定・発表は10月、賞の贈呈式と祝賀会を、12月に角川源義賞と併せて開催しております。

選考委員※五十音順

鹿島 茂明治大学教授
佐藤 優作家・元外務省主任分析官
松岡正剛編集工学研究所所長
イシス編集学校校長
山折哲雄宗教学者

受賞者一覧

第1回(平成15年)

三浦佑之『口語訳 古事記[完全版]』(文藝春秋刊)

宮脇真彦(奨励賞)『芭蕉の方法―連句というコミュニケーション』(角川書店刊)

第2回(平成16年)

瀧井一博『文明史のなかの明治憲法』(講談社刊)

第3回(平成17年)

佐伯真一『戦場の精神史―武士道という幻影』(日本放送出版協会刊)

第4回(平成18年)

三枝昂之『昭和短歌の精神史』(本阿弥書店刊)

第5回(平成19年)

大塚英志『「捨て子」たちの民俗学―小泉八雲と柳田國男』(角川学芸出版刊)

第6回(平成20年)

太田素子『子宝と子返し―近世農村の家族生活と子育て』(藤原書店刊)

黒岩比佐子『編集者 国木田独歩の時代』(角川学芸出版刊)

第7回(平成21年)

上野 誠『魂の古代学―問いつづける折口信夫』(新潮社刊)

第8回(平成22年)

小熊英二『1968[上][下]』(新曜社刊)

第9回(平成23年)

金 文京『漢文と東アジア─訓読の文化圏』(岩波書店刊)

第10回(平成24年)

桜井英治『贈与の歴史学 ─儀礼と経済のあいだ』(中央公論新社刊)

第11回(平成25年)

斎藤 環『世界が土曜の夜の夢なら―ヤンキーと精神分析』(角川書店刊)

第12回(平成26年)

呉座勇一『戦争の日本中世史―「下剋上」は本当にあったのか』(新潮社刊)
白井 聡『永続敗戦論―戦後日本の核心』(太田出版刊)

第13回(平成27年)

安藤礼二『折口信夫』(講談社刊)

第14回(平成28年)

山本聡美『九相図をよむ―朽ちてゆく死体の美術史』(KADOKAWA刊)