【決定のお知らせ】第 58 回蛇笏賞・迢空賞
第58回蛇笏賞は2024年4月12日に、第58回迢空賞は4月15日に選考会を行い、下記のとおり受賞作が決定いたしました。選考委員選評など詳細は、5月25日発売の角川『俳句』『短歌』6月号（角川文化振興財団発行：KADOKAWA発売）に掲載予定です。
贈呈式は、2024年7月2日（火曜日）角川武蔵野ミュージアム（東所沢）にて、関係者のみで開催の予定です。
第58回 蛇笏賞
小澤 實 氏 句集『澤(さわ)』（2023年11月、角川文化振興財団刊）
◇表彰
賞状・記念品ならびに副賞100万円
◇選考委員
高野ムツオ・高橋睦郎・中村和弘・正木ゆう子（敬称略／50音順）
◇受賞者略歴
小澤 實（おざわ みのる）
1956年8月29日、長野県長野市生まれ。
信州大学在学中、信大連句会参加、東明雅の指導を受ける。1977年、宮坂静生のてほどきで俳句を始める。同年、「鷹」入会、藤田湘子師事。1979年、成城大学大学院で尾形仂に師事。1985年、「鷹」編集長就任（99年、退会）。1998年、第21回俳人協会新人賞（『立像』）。2000年、「澤」創刊主宰。2006年、第57回読売文学賞［詩歌俳句賞］（『瞬間』）。2008年、第22回俳人協会評論賞（『俳句のはじまる場所』）。2022年、第73回読売文学賞［随筆・紀行賞］（『芭蕉の風景 上・下』）。現在、俳人協会常務理事。「讀賣新聞」「東京新聞」俳壇選者。角川俳句賞選考委員。
句集は、受賞作のほか、『砧』『立像』『瞬間』『瓦礫抄 俳句日記2012』。著書に、『万太郎の一句』『俳句のはじまる場所――実力俳人への道』『名句の所以』『芭蕉の風景 上・下』など。
第58回 迢空賞
吉川宏志 氏 歌集『雪の偶然』（2023年3月、現代短歌社刊）
◇表彰
賞状・記念品ならびに副賞100万円
◇選考委員
佐佐木幸綱・高野公彦・永田和宏・馬場あき子（敬称略／50音順）
◇受賞者略歴
吉川 宏志（よしかわ ひろし）
1969年1月15日、宮崎県東郷町生まれ。
京都大学文学部国文科卒業。高校教諭の志垣澄幸の紹介で「塔」入会。1994年、第12回現代短歌評論賞(「妊娠・出産をめぐる人間関係の変容―男性歌人を中心に」)。1996年、第40回現代歌人協会賞(『青蟬』)。2001年、第9回ながらみ現代短歌賞（『夜光』）。2005年、第41回短歌研究賞（「死と塩」）。2006年、第11回寺山修司短歌賞・第7回山本健吉文学賞（『海雨』）。2013年、第11回前川佐美雄賞（『燕麦』）。2015年1月、「塔」主宰就任。2016年、第21回若山牧水賞（『鳥の見しもの』）。2017年、 第9回小野市詩歌文学賞（『鳥の見しもの』）。2020年、第70回芸術選奨文部科学大臣賞・第31回斎藤茂吉短歌文学賞（『石蓮花』）。現在、塔短歌会主宰。「京都新聞」歌壇選者。
歌集は、受賞作のほか、『青蟬』『夜光』『海雨』『曳舟』『西行の肺』『燕麦』『鳥の見しもの』『石蓮花』。著書に、『いま、社会詠は』『風景と実感』『読みと他者』ほか。