朋哉句集 四
若杉 朋哉
見えてゐるやうに小鳥を見てゐたる
第70回角川俳句賞受賞作家による大注目の最新刊。
虚子俳句を愛しつつ、孤高に辿りついた句境。
決して色褪せることのない全318句からなる第4句集。
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【自選10句】
どこからが梅林といふわけでなし
雛あられ揺すれば色の出て来たる
熊ン蜂ぶーんと尻の行つたきり
梅落とす棒乱暴になつて来し
籐椅子に坐るでもなく手を掛けて
目がきれいぢつとしてゐる秋の蠅
秋冷やくわらんと入る喫茶店
霧下りてくるや日ざしに見えながら
焼藷を割つて煙のやうに湯気
立ち止まるとき冬の日の集まり来